題名: | 夜琴 |
作者: | 白居易 |
蜀桐木性實,楚絲音韻清。調慢彈且緩,夜深十數聲。入耳澹無味,愜心潛有情。自弄還自罷,亦不要人聽。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
この楽器がつくられている蜀の桐は木の質が緻密で、楚の琴糸が発する音色は清澄そのものだ。ゆるやかにひびきを整え、ゆっくりと掻(か)い鳴らせば、 更闌(こうた)けて、ころろん・ころろと幾声(いくこえ)洩れる夜(よる)の調べ。耳に入った具合は淡くてさらさらしているが なんとなくあわれな趣きがそっと心を捉えてしまう。 自分ひとり好きなときに試み、飽きればやめる、それは別に人に聴いてもらう必要のないもの。
この楽器がつくられている蜀の桐は木の質が緻密で、楚の琴糸が発する音色は清澄そのものだ。ゆるやかにひびきを整え、ゆっくりと掻い鳴らせば、 更闌けて、ころろん・ころろと幾声洩れる夜の調べ。耳に入った具合は淡くてさらさらしているが なんとなくあわれな趣きがそっと心を捉えてしまう。 自分ひとり好きなときに試み、飽きればやめる、それは別に人に聴いてもらう必要のないもの。 |