題名: | 食後 |
作者: | 白居易 |
食罷一覺睡,起來兩甌茶。舉頭看日影,已復西南斜。樂人惜日促,憂人厭年賒。無憂無樂者,長短任生涯。 | |
英譯: |
After lunch-one short nap:
On waking up-two cups of tea.
Raising my head, I see the sun's light
Once again slanting to the south-west.
Those who are happy regret the shortness of the day;
Those who are sad tire of the year's sloth.
But those whose hearts are devoid of joy or sadness
Just go on living, regardless of "short" or "long".
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日譯: |
食事を終えて一眠り。起き出して二杯のお茶。
振り仰いで日影を見れば、もう西南の方に傾く。
心楽しき人は一日の短さを惜しみ、心憂うる人は一年の長さを苦にする。
憂いもなく楽しみもない人は、長いも短いも生きるがまま。
食(しょく)罷(おわ)りて一覚(いっかく)の睡(ねむ)り 起(お)き来(き)たりて両甌(りょうおう)の茶(ちゃ) 頭(こうべ)を挙(あ)げて日影(にちえい)を看(み)れば 己(すで)に復(ま)た西南(せいなん)に斜(なな)めなり 楽人(らくじん)は日(ひ)の促(みじか)きを惜(お)しみ 憂人(ゆうじん)は年(とし)の賒(おそ)きを厭(いと)う 憂(うれ)いも無(な)く楽(たの)しみも無(な)き者(もの)は 長短(ちょうたん) 生涯(しょうがい)に任(まか)す 食罷りて一覚の睡り 起き来たりて両甌の茶 頭を挙げて日影を看れば 己に復た西南に斜めなり 楽人は日の促きを惜しみ 憂人は年の賒きを厭う 憂いも無く楽しみも無き者は 長短 生涯に任す 食事が終わってからひと睡りしたが目をさまし、起きてくると茶を二杯のむ。 それから頭をもたげて太陽を見ると、もう西南にかたむいている。そこで思うに、楽しみのある人間は日の短いのを残念がり心配のあるものは日の長いのをいとうが、 心配もなく楽しみもない自分などは、長いも短いもあなたまかせだ。 食(しょく)罷(や)んで一(ひと)たび睡(ねむり)より覚(さ)め、 起(お)き来(きた)りて両甌(りょうおう)の茶(ちゃ)。 頭(かうべ)を挙(あ)げて日影(じつえい)を看(み)れば すでにまた西南(せいなん)に斜(ななめ)なり。 楽(たのし)む人は日(ひ)の促(みじか)きを惜(おし)み、 憂(うれふ)る人(ひと)は年(とし)の賒(はるか)なるを厭(いと)ふ。 憂(うれへ)なく楽(たのしみ)なき者(もの)は 長短(ちょうたん) 生涯(しゃうがい)に任(まか)す。 食罷んで一たび睡より覚め、 起き来りて両甌の茶。 頭を挙げて日影を看れば すでにまた西南に斜なり。 楽む人は日の促きを惜み、 憂る人は年の賒なるを厭ふ。 憂なく楽なき者は 長短 生涯に任す。 |