題名: | 效陶潛體詩十六首 二 |
作者: | 白居易 |
翳翳踰月陰,沈沈連日雨。開簾望天色,黃雲暗如土。行潦毀我墉,疾風壞我宇。蓬莠生庭院,泥塗失場圃。村深絕賓客,窗晦無儔侶。盡日不下牀,跳蛙時入戶。出門無所往,入室還獨處。不以酒自娛,塊然與誰語。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
一月以上も空がくもり、毎日しとしとと雨が降っている。みすをまきあげて空をながめると、黄いろい雲が土のように暗い。水がたまって垣がこわれ、疾風で屋根もいたんだ。雑草が庭にしげり、畑は泥海になってしまった。辺僻な村なので訪ねる客もなく、暗い窓なので友だちもいない。一日じゅう寝床にいると、蛙がはねて戸口にはいって来ることがある。門を出てもゆくところがなく、部屋へもどってまたひとりでいる。酒でも飲んでたのしまねば、つくねんと話相手もないのだもの。
翳翳(えいえい)として月(つき)を踰(こ)えて陰(くも)り、沈沈(しんしん)として日(ひ)を連(つ)ねて雨(あめふ)る。簾(れん)を開(ひら)いて天色(てんしょく)を望(のぞ)めば、黄雲(くわううん) 暗(くら)くして土(つち)のごとし。行潦(かうらう)わが墉(かき)を毁(こぼ)ち、疾風(しっぶう)わが宇(いへ)を壞(やぶ)る。蓬莠(ほういう) 庭院(ていえん)に生(しゃう)じ、泥塗(でいと) 場圃(ぢゃうほ)を失(うしな)ふ。村(むら)深(ふか)くして 賓客(ひんかく)を絶(た)ち、窗(まど)晦(くら)くして儔侶(ちうりょ)なし。盡日(じんじつ) 牀(しゃう)を下(くだ)らず、跳蛙(てうあ)ときに戶(こ)に入(い)る。門(もん)を出(い)づるも往(ゆ)く所(ところ)なく、室(しつ)に入(い)りてまた獨處(どくしょ)す。酒(さけ)をもってみづから娯(たのし)まずば、塊然(くわいぜん)として誰(たれ)とか話(かた)らん。 翳翳として月を踰えて陰り、沈沈として日を連ねて雨る。簾を開いて天色を望めば、黄雲 暗くして土のごとし。行潦わが墉を毁ち、疾風わが宇を壞る。蓬莠 庭院に生じ、泥塗 場圃を失ふ。村深くして 賓客を絶ち、窗晦くして儔侶なし。盡日 牀を下らず、跳蛙ときに戶に入る。門を出づるも往く所なく、室に入りてまた獨處す。酒をもってみづから娯まずば、塊然として誰とか話らん。 |