題名: | 續古詩十首 二 |
作者: | 白居易 |
掩淚別鄉里,飄颻將遠行。茫茫綠野中,春盡孤客情。驅馬上丘隴,高低路不平。風吹棠棃花,啼鳥時一聲。古墓何代人,不知姓與名。化作路傍土,年年春草生。感彼忽自悟,今我何營營。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
忍び泣きをしながらふるさとに別れ、あてもなく遠い旅に出る。 茫茫と広がる緑野、春尽きる時、一人旅する者の思い。
馬に乗って墳墓の丘に駆け上れば、高く低く道は起伏を繰り返す。
風がヤマナシの花に吹き寄せ、鳥が時折り一声さえずる。
古びた墓に眠るのはいつの世の人か。姓も名も今に伝わらない。
変わりはてて道端の土くれとなり、年ごとに春の草が生える。
それに感じてふと自らを省みる。今、わたしは何をあくせくしているのか、と。
涙(なみだ)を掩(おお)いて郷里(きょうり)に別(わか)れ 飄颻(ひょうよう)として将(まさ)に遠(とお)く行(ゆ)かんとす 茫茫(ほうぼう)たり 緑野(りょくや)の中(なか) 春(はる)は尽(つ)く孤客(こかく)の情(じょう) 馬(うま)を駆(か)りて丘朧(きゅうろう)に上(のぼ)れば 高低(こうてい) 路平(みちたい)らかならず 風(かぜ)は棠梨(とうり)の花(はな)を吹(ふ)き 啼鳥(ていちょう) 時(とき)に一声(いっせい) 古墓(こぼ)は何(いず)れの代(よ)の人(ひと)ぞ 姓(せい)と名(な)とを知(し)らず 化(じゃ)して路傍(ろぼう)の土(つち)と作(な)り 年年(ねんねん) 春草(しゅんそう)生(しょう)ず 彼(かれ)に感(かん)じて忽(こつ)として自(みずか)ら悟(さと)る 今(いま) 我(われ)は何(なん)ぞ営営(えいえい)たる 涙を掩いて郷里に別れ 飄颻として将に遠く行かんとす 茫茫たり 緑野の中 春は尽く孤客の情 馬を駆りて丘朧に上れば 高低路平らかならず 風は棠梨の花を吹き 啼鳥 時に一声 古墓は何れの代の人ぞ 姓と名とを知らず 化して路傍の土と作り 年年 春草生ず 彼に感じて忽として自ら悟る 今 我は何ぞ営営たる |