題名: | 贈元稹 |
作者: | 白居易 |
自我從宦遊,七年在長安。所得惟元君,乃知定交難。豈無山上苗,徑寸無歲寒。豈無要津水,咫尺有波瀾。之子異於是,久處誓不諼。無波古井水,有節秋竹竿。一爲同心友,三及芳歲闌。花下鞍馬遊,雪中杯酒歡。衡門相逢迎,不具帶與冠。春風日高睡,秋月夜深看。不爲同登科,不爲同署官。所合在方寸,心源無異端。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
一(ひと)たび同心(どうしん)の友(とも)と為(な)り
三(み)たび芳歳(ほうさい)の蘭(らん)に及(およ)ぶ
花下(かか) 鞍馬(あんば)の遊(ゆう)
雪中(せつちゅう) 杯酒(はいしゅ)の歓(かん)
衡門(こうもん) 相逢迎(さいほうげい)し
帯(おび)と冠(かんむり)とを具(そな)えず
春風(しゅんぶう) 日高(ひた)けて睡(ねむ)り
秋月(しゅうげつ) 夜深(よるふ)けて看(み)る
登科(とうか)を同(おな)じうするが為(ため)ならず
署官(しょかん)を同(おな)じうするが為(ため)ならず
合(あ)う所(ところ)は方寸(ほうすん)に在(あ)り
心源(しんげん) 異端無(いたんな)し
一たび同心の友と為り 三たび芳歳の蘭に及ぶ 花下 鞍馬の遊 雪中 杯酒の歓 衡門 相逢迎し 帯と冠とを具えず 春風 日高けて睡り 秋月 夜深けて看る 登科を同じうするが為ならず 署官を同じうするが為ならず 合う所は方寸に在り 心源 異端無し いったん気の合う友となってから、三度蘭の咲く春を迎えた。花のもとに馬に乗って遊んだり、雪の中で酒を飲んで楽しんだりもした。あばら家に君を迎えて、帯と冠を脱いでくつろいで、春風の吹くときはお日さまが高く昇っても眠り、月のきれいな秋は夜のふけるまで月を賞でた。君と私は、登科が同じだからというのでもなければ、就いた官職が同じだからというわけでもない。ただ、心が合って、胸中に違うところがないのである。 |