題名: | 雜曲歌辭 清平調 一 |
作者: | 李白 |
雲想衣裳花想容,春風拂檻露華濃。若非羣玉山頭見,會向瑤臺月下逢。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
雲には想うおん衣裳
花には想うおん顔
欄干払う春風に
花にきらめく露しとど
かほど麗わしきあでぴとは
げにもこの世のものならず
されば西王母の住むという
群玉山のいただきか
さなくば仙女の瑤台の
月下にこそは会うべけれ
雲には衣裳(いしょう)を想(おも)い 花には容(かたち)を想(おも)う 春風(しゅんぷう) 檻(かん)を払(はら)って 露華(ろか)濃(こまや)かなり 若(も)し羣玉山頭(ぐんぎょくさんとう)に見るに非ずんば 会(かなら)ず瑤台(ようだい)月下(げつか)に向(あ)って逢(あ)わん 雲には衣裳を想い 花には容を想う 春風 檻を払って 露華濃かなり 若し羣玉山頭に見るに非ずんば 会ず瑤台月下に向って逢わん 雲を見れば、美しいお方の衣裳が想われ、花を見れば美しいお方のお顔が想われる。春風がそよそよと闌干をはろうて吹き、露の玉がしっとりと置いた牡丹のあでやかさ! 西王母のすみたもう群玉山のほとりでお目にかかるのでなければ、きっと、玉をちりばめた瑤臺のうえで、さんさんとふりそそぐ月の光のしたでお逢いするにちがいない。 雲(くも)には衣裳(いしゃう)を想(おも)ひ、花(はな)には容(かほばせ)を想(おも)ふ。 春風(しゅんぷう) 檻(おばしま)を拂(はら)うて露華(ろくわ)濃(こまやか)なり。 若(も)し群玉山頭(ぐんぎょくさんとう)に見(み)るに非(あら)ずんば、 會(かなら)ず瑤臺(えうだい)月下(げつか)に向(むか)って逢(あ)はん。 雲には衣裳を想ひ、花には容を想ふ。 春風 檻を拂うて露華濃なり。 若し群玉山頭に見るに非ずんば、 會ず瑤臺月下に向って逢はん。 |