題名: | 秋風引 |
作者: | 劉禹錫 |
何處秋風至,蕭蕭送鴈羣。朝來入庭樹,孤客最先聞。 | |
英譯: |
Where comes
The autumn breeze?
It's soughing
To send flocks of wild geese.
At dawn
It comes into courtyard trees here.
The lonely and solitary stranger
Is the first to hear.
Where autumn $homes$ the wind's reach $it stays ; stays$ . $Near the cold it comes ;$ brothers date-line flight of geese wing . It moves with- out wait toward dawn's stiff house and tree . Man as orphan first and best hears in on wide alone. |
日譯: |
どこから吹いてくる、この秋風!さびしいひびきをたてて空高く雁のむれを送っ てくる。けさがた庭樹のなかにかすかなそよろぎが起こったのを、ひとりぼっちの旅人、このわたしが一番さきに聞いたのだ。
何(いづ)れの處(ところ)よりか秋風(しうふう)至(いた)る。 蕭蕭(せうせう)として雁群(がんぐん)を送(おく)る。 朝來(てうらい)庭樹(ていじゅ)に入(い)り、 孤客(こかく) 最(もっ)も先(さき)に聞(き)く。 何れの處よりか秋風至る。 蕭蕭として雁群を送る。 朝來庭樹に入り、 孤客 最も先に聞く。 どこから吹いて來たのかはわからぬが、秋風がにわかにおとずれて、雁の群をものさびしく吹き送っている。その秋風は今朝から庭さきの樹木に吹き入ってサラサラと音を立てて居る。それを誰よりも先に聞きつけるものは、一人他郷に客となって、常に旅愁をいだくわが身である。 何(いづ)れの處(ところ)よりか秋風(しうふう)至(いた)る。蕭蕭(せうせう)として雁群(がんぐん)を送(おく)る。朝來(てうらい)庭樹(ていじゅ)に入(い)つて、孤客(こかく)最(もっと)も先(ま)づ聞(き)く。 何れの處よりか秋風至る。蕭蕭として雁群を送る。朝來庭樹に入つて、孤客最も先づ聞く。 どこからか秋風が吹きはじめた。 さびしげな風が雁の群を送ってきた。 朝がた庭の木々の間をわたって枝々をざわつかせるその音を 耳ざとく、いち早く聞きつけたのは孤客の私である。 何処(いずこ)よりか秋風(しうふう)至(いた)る 蕭蕭(しょうしょう)として雁群(がんぐん)を送(おく)る 朝來(ちょうらい)庭樹(ていじゅ)に入(い)りを 孤客(こかく)最(つと)も先(さき)に聞(き)く 何処よりか秋風至る 蕭蕭として雁群を送る 朝來庭樹に入りを 孤客最も先に聞く 一体どこからこの秋風は吹いてきたのだろう。さわさわとさびしげな音をたてながら、雁の群を吹き送って来る。秋風は、今朝がた、庭の木々に吹き入ったのだ。ただ一人旅にある私は、誰よりも先にそれを聞きつけた。 何(いづ)れの処(ところ)よりか 秋風(しうふう)至(いた)る 蕭蕭(せうせう)として 雁群(がんぐん)を送(おく)る 朝来(てうらい) 庭樹(ていじゅ)に入(い)り 孤客(こかく) 最(もっと)も先(さき)に聞(き)く 何れの処よりか秋風至る 蕭蕭として雁群を送る 朝来庭樹に入り 孤客最も先に聞く |