題名: | 江雪 |
作者: | 柳宗元 |
千山鳥飛絕,萬逕人蹤滅。孤舟蓑笠翁,獨釣寒江雪。 | |
英譯: |
The bird and mountain I can't get near .
Ten thousand walkings have eroded my footprints .
Only a lone boat , an old man beneath ,
$leaves on his shoulders and splint hat against rain , $
$fishes through the cold nap of water , $
catching slow falling snowflakes .
From a thousand hills, bird flights have vanished; on ten thousand paths, human traces wiped out: lone boat, an old man in straw cape and hat, fishing alone in the cold river snow. A THOUSAND mountains whence the birds have flown; Ten thousand paths deserted by all travellers. Only an old man in a rain-hat and coat Is fishing in the snow aboard his lonely craft. Across thousands of mountains no birds fly, Across thousands of paths there are no footprints. On a lonely boat lies an old fisherman Fishing solitarily in the ice of a frozen stream. These thousand peaks cut off the flight of birds On all the trails, human tracks are gone. A single boat—coat—hat—an old man! Alone fishing chill river snow. Over a thousand mountains the winging birds have disappeared. Throughout ten thousand paths, no trace of humankind. In a solitary boat, straw hat and cape, an old man fishes alone— Cold river in the snow. Among mountains where birds fly no more Nor have the paths any men's tracks now, There's orphaned boat and old straw-hat man Alone fishing the cold river snow. |
日譯: |
見渡(みわ)す限(かぎ)りすべての山々(やまやま)には、飛(と)ぶ鳥(とり)の姿(すがた)もまったく見(み)えず、すべての小道(こみち)には、人(ひと)の足跡(あしあと)も消(き)えてしまった。
その川(かわ)に浮(う)かぶ一そうの小舟(こふね)には、みのかさを着(つ)けた老人(ろうじん)が、ただ一人(ひとり)寒々(さむざむ)とした川辺(かわべ)の雪景色(ゆきけしき)の中(なか)に、釣(つ)りをしている姿(すがた)がある。
見渡す限りすべての山々には、飛ぶ鳥の姿もまったく見えず、すべての小道には、人の足跡も消えてしまった。 その川に浮かぶ一そうの小舟には、みのかさを着けた老人が、ただ一人寒々とした川辺の雪景色の中に、釣りをしている姿がある。 千山(せんざん) 鳥(とり)飛(と)ぶこと絶(た)え、万径(ばんけい) 人蹤(じんしょう) 滅(めっ)す 孤舟(こしゅう) 蓑笠(さりふ)の翁(おう)、独(ひと)り釣(つ)る 寒江(かんこう)の雪(ゆき)に 千山 鳥 飛ぶこと絶え、万径 人蹤 滅す 孤舟 蓑笠の翁、独り釣る 寒江の雪に 山々に鳥の影絶え 径々に人の蹤消え 舟一つ 装笠の翁 ひとり釣す雪の川面に 千山(ざん) 鳥(とり)飛び絶(た)え 万径(ばんけい) 人踪(じんしょう)滅(めつ)す 孤舟(こしゅう) 簑笠(さりゅう)の翁(おう) 独(ひと)り寒江(かんこう)の雪に釣(つり)す 千山 鳥飛び絶え 万径 人踪滅す 孤舟 簑笠の翁 独り寒江の雪に釣す あたりはすべて雪におおわれて、どの山にも飛ぶ鳥の影は見えず。至る所のこみちは、どれにも通う人の足あとは無い。見渡すかぎりものさびた景色であるが、そこにただ一つの小舟が見える。中には蓑笠をつけた老翁が、一人さむざむとした雪の川に釣絲をたれている。 千山(さん)鳥(てう)飛(ひ)絶(た)え、萬逕(ばんけい)人蹤(じんしょう)滅(めつ)す。孤舟(こしう)裴(さ)笠(りふ)の翁(をう)、獨(ひと)り寒江(かんこう)の雪(ゆき)に釣(つ)る。 千山鳥飛絶え、萬逕人蹤滅す。孤舟裴笠の翁、獨り寒江の雪に釣る。 すべての山から飛ぶ鳥はいなくなり、 すべての徑から人の通った跡は消えた。 ひとつの小舟に簑笠つけたじいさん、 寒さもした大川の雪の中、ひとり釣り糸垂れている。 千山(せんざん) 鳥(とり)の飛(と)ぶこと絶(た)え 万径(ばんけい) 人蹤(じんしょう)滅(めっ)す 孤舟(こしゅう) 蓑笠(さりゅう)の翁(おう) 独(ひと)り寒江(かんこう)の雪(ゆき)に釣(つ)る 千山 鳥の飛ぶこと絶え 万径 人蹤滅す 孤舟 蓑笠の翁 独り寒江の雪に釣る 連なる山々には飛ぶ鳥の姿も絶え、すべての小道には行人の足跡も消えた。一そうの小舟に養笠をつけた老人が乗り、寒々とした雪の江中で独り釣糸を垂れている。 千山(せんざん) 鳥飛(とりと)ぶこと絶(た)え 万径(ばんけい) 人蹤(じんほう)滅(めつ)す 孤舟(こしう) 蓑笠(さりふ)の翁(をう) 独(ひと)り釣(つ)る 寒江(かんかう)の雪(ゆき) 千山 鳥飛ぶこと絶え 万径 人蹤滅す 孤舟 蓑笠の翁 独り釣る 寒江の雪 折重なる山々には鳥の姿も見えず、道という道には人の足あともない。 小舟がただ一つ、蓑笠をつけた男が、雪の降るさむざむとした川に釣糸を垂れている。 千山(せんざん) 鳥(とり)の飛(と)ぶこと絶(た)え、 万径(ばんけい) 人(ひと)蹤(あと)滅(き)ゆ。 孤舟(こしゅう) 蓑笠(さりゅう)の翁(おきな)、 独(ひと)り釣(つ)る 寒江(かんこう)の雪(ゆき)。 千山 鳥の飛ぶこと絶え、 万径 人蹤滅ゆ。 孤舟 蓑笠の翁、 独り釣る 寒江の雪。 |