唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 溪居
作者: 柳宗元
久爲簪組累,幸此南夷謫。閑依農圃鄰,偶似山林客。曉耕翻露草,夜榜響溪石。來往不逢人,長歌楚天碧。
英譯: FOR a long time I was bound by official cares, Then suddenly I was banished to the far south, To dwell at leisure among farmers and fruit growers. By chance I became a guest of the hills and forests. In the morning the plough turns over the dewy sod, In the evening (the splash) of boat-poles echoes among the boulders of the stream. I come and go without meeting a human being; My songs rise to the blue skies of Ch‘u.
I had so long been troubled by official hat and robe That I am glad to be an exile here in this wild southland. I am a neighbour now of planters and reapers. I am a guest of the mountains and woods. I plough in the morning, turning dewy grasses, And at evening tie my fisher-boat, breaking the quiet stream. Back and forth I go, scarcely meeting anyone, And sing a long poem and gaze at the blue sky.
I’ve long been hemmed in by my official hairpin and belt; It’s lucky I’m banished to these barbarians in the south. In my idle life I rely on the local farmers – It turns out I am like a country recluse. In the dawn ploughs turn over turf that is wet with dew; At night there’s the sound of oars on stones in the stream. I don’t meet anybody as I come and go, Loudly singing under the blue skies of Chu.
日譯: わたしは長(なが)い間(あいだ)、役人生活(やくにんせいかつ)に束縛(そくばく)されていたが、この南方蛮夷(なんぽうばんい)の地(ち)に流(なが)されたことを、かえってわが身(み)の幸運(こううん)と考(かが)えている。 心静(こころしず)かに農家(のうか)の人(ひと)と隣(となり)あわせに住(す)み、流(なが)され人(ひと)にもかかわらずふと、隠者(いんじゃ)になったような気分(きぶん)になる。 早朝(そうちょう)に耕(こう)して、朝露(あさつゆ)の草地(くさち)をすきかえし、夜(よる)には舟(ふね)こぐ音(おと)を、谷川(たにがわ)の石(いし)にひびかせる。 行(ゆ)きつもどりつしても、人(ひと)にあうことはない。ゆったりと声(こえ)を長(なが)く引(ひ)いて歌(うた)えば、ここ楚(そ)の国(くに)の空(そら)は、あくまでも深(ふか)いみどりの色(いろ)をたたえている。
わたしは長い間、役人生活に束縛されていたが、この南方蛮夷の地に流されたことを、かえってわが身の幸運と考えている。 心静かに農家の人と隣あわせに住み、流され人にもかかわらずふと、隠者になったような気分になる。 早朝に耕して、朝露の草地をすきかえし、夜には舟こぐ音を、谷川の石にひびかせる。 行きつもどりつしても、人にあうことはない。ゆったりと声を長く引いて歌えば、ここ楚の国の空は、あくまでも深いみどりの色をたたえている。
久(ひさ)しく簪組(しんそ)に束(そく)せられしが、此(こ)の南夷(なんい)の謫(たく)を幸(さいわ)いとす 間(かん)に農圃(のうほ)の隣(りん)に依(よ)り、偶々(たまたま)山林(さんりん)の客(かく)に似(に)たり 暁耕(ぎょうこう) 露草(ろそう)を翻(ひるがえ)し、夜榜(やぼう)渓石(けいせき)に響(ひび)く 来往(らいおう) 人(ひと)に逢(あ)わず、長歌(ちょうか)すれば 楚天(そてん)碧(みどり)なり
久しく簪組に束せられしが、此の南夷の謫を幸いとす 間に農圃の隣に依り、偶々山林の客に似たり 暁耕 露草を翻し、夜榜渓石に響く 来往 人に逢わず、長歌すれば 楚天碧なり
久しく官途にしばられて いま この南夷の地に流されたのを幸い 閑暇にまかせて隣の畑をたずね はからずも隠棲の人となったようだ 朝は露草ふんで耕し 夜は谷川の石に水竿鳴らして舟をやる 往来人にあうことなく ひとり楚地の天に向かって歌う
久しく簪組(しんそ)に束(そく)せ為(ら)れ 此(こ)の南夷(なんい)の謫(たく)を幸いとす 閒(かん)に農圃(のうほ)の鄰(りん)に依(よ)り 偶(たまたま)山林の客(かく)に似たり 暁耕(ぎょうこう) 露草(ろそう)を翻(ひるがえ)えし 夜榜(やぼう) 谿石(けいせき)に響く けい 来往 人に逢わず 長歌(ちようか) 楚天(そてん)碧(みどり)なり
久しく簪組に束せ為れ 此の南夷の謫を幸いとす 閒に農圃の鄰に依り 偶山林の客に似たり 暁耕 露草を翻えし 夜榜 谿石に響く けい 来往 人に逢わず 長歌 楚天碧なり
ながらく官吏づとめにしばられていたが、 幸いにも南蛮の地に左遷された。 農家のお隣にのんびり居をかまえると、 思いがけずも山林の隠者のよう。 朝の畑仕事では露おく草を鋤きかえし、 夜に船こぐ櫂の音は谷川の石に響きわたる。 行きも帰りも人に逢うことなく、 声を伸ばして歌えばここ永州の空は碧く澄みわたる。
久(ひさ)しく簪組(さんそ)に累(わずら)わ為(さ)れ 此(こ)の南夷(なんい)の謫(たく)を幸(さいわ)いとす 閒(かん)に農圃(のうほ)の隣(りん)に依(よ)り 偶(たま)たま山林(さんりん)の客(かく)に似(に)たり暁耕(ぎょうこう) 露草(ろそう)を翻(か)えし 夜榜(やぼう) 渓石(けいせき)に響(ひび)く 来往(らいおう) 人(ひと)に逢(あ)わず 長歌(ちょうか)すれば楚天(そてん)碧(あお)し
久しく簪組に累わ為れ 此の南夷の謫を幸いとす 閒に農圃の隣に依り 偶たま山林の客に似たり暁耕 露草を翻えし 夜榜 渓石に響く 来往 人に逢わず 長歌すれば楚天碧し

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系