題名: | 浩初上人見貽絕句欲登仙人山因以酬之 |
作者: | 柳宗元 |
珠樹玲瓏隔翠微,病來方外事多違。仙山不屬分符客,一任凌空錫杖飛。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
玉なす木々がきらきらと光って透きとおって立ちならぶ世界、それは青綠にうすがすむ山ふところのむこうにある。わたしは近ごろどうも病身なので、そういう俗世間を離れたところへ遊びに行こうと思っても、殘念ながら思うにまかせない。それに、仙人の山などというものは、わたしのような朝廷から派遣された地方官には綠が遠い存在だ。だから、上人が錫杖を飛ばして空を飛んで登られるのにおまかせするほかないよ。
珠樹(しゅじゅ)玲瓏(れいろう)として翠微(すいび)を隔(へだ)つ。 病來(びゃうらい) 方外(はうぐわい) 事多(ことおほ)く違(たが)ふ 仙山(せんざん)は符(ふ)を分(わか)つ客(かく)に屬(ぞく)せず。 一任(いちにん)す 空(くう)を凌(しの)いで錫杖(しゃくぢゃう)の飛(と)ぶに。 珠樹玲瓏として翠微を隔つ。 病來 方外 事多く違ふ 仙山は符を分つ客に屬せず。 一任す 空を凌いで錫杖の飛ぶに。 |