唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 左遷至藍關示姪孫湘
作者: 韓愈
一封朝奏九重天,夕貶潮州路八千。欲爲聖朝除弊事,肯將衰朽惜殘年。雲橫秦嶺家何在,雪擁藍關馬不前。知汝遠來應有意,好收吾骨瘴江邊。
英譯: One document at dawn, submitted to the nine-tiered palace; by evening, banished to Ch'ao-chou eight thousand li away. For the sake of our holy ruler I longed to drive away the evil; what thought for this old body, for the few years remaining? Clouds blanket the Ch'in Range—which way is home Snow blocks the Lan Pass— my horse will not go on, You must have some purpose, coming so far with me; be kind and gather up my bones from the shores of the fetid river.
A sealed epistle submitted at dawn to nine-fold Heaven— exiled at dusk to Ch'ao-chou eight thousand leagues to travel Wishing to save $(His)$ Sagacious Brilliance from treacherous evils, could I have cared for the years that remain in $(my)$ withered limbs? Clouds straddle the mountains of Ch'in where is $(my)$ house? snows crowd the pass at Lan horse will not move I know what the reason must be that makes you come so far— the better to gather my bones from the shores of miasmic water
日譯: 一通の意見書$「論仏骨表」$を、早朝、奥深い宮中に住む天子のもとにったところ、$その日の$夕方には、八千里も遠く離れた南の果て、潮州の地に左遷されることになった。私は聖明な陛下のために、$仏骨を供養するなどといった国家の$弊害を除いてあげたい、と思ったのだ。この老い衰えた身で、あと幾ばくもない余命など、どうして惜しもうか。$ふり返れば、どんよりした$雲が、秦嶺の山なみに低く垂れこめて、なつかしい都のわが家は、いったいどのあたりなのであろうか。$折から降りつもる$雪は藍田関を埋めつくして、わが乗る馬も$難渋して$進みかねている。 私にはよくわかる――お前が$私の左遷を聞いて$はるばる跡を追いかけてきたのは、きっと心に期するところがあってのことであろう。$それならば$どうか$一緒に嶺南に赴いて$、私$が死んだら、その$骨を、毒気のたちこめる川べで拾い集めて、ねんごろに跡始末をしてほしいのだ。
一封(いっぷう) 朝(あした)に奏(そう)す 九重(きゅうちょう)の天(てん) 夕(ゆうべ)に潮州(ちょうしゅう)に貶(へん)せらる 路八千(みちはっせん) 聖明(せいめい)の為(ため)に 弊事(へいじ)を除(のぞ)かんと欲(ほっ)す 肯(あ)えて衰朽(すいきゅう)を将(もっ)て 残年(ざんねん)を惜(お)しまんや 雲(くも)は秦嶺(しんれい)に横(よこ)たわりて 家(いえ)何(いず)くにか在(あ)る 雪(ゆき)は藍関(らんかん)を擁(よう)して 馬(うま)前(すす)まず 知(し)る 汝(なんじ)が遠(とお)く来(きた)る 応(まさ)に意(い)有(あ)るべし 好(よ)く我(わ)が骨(ほね)を収(おさ)めよ 瘴江(しょうこう)の辺(ほとり)に
一封 朝に奏す 九重の天 夕に潮州に貶せらる 路八千 聖明の為に 弊事を除かんと欲す 肯えて衰朽を将て 残年を惜しまんや 雲は秦嶺に横たわりて 家何くにか在る 雪は藍関を擁して 馬前まず 知る 汝が遠く来る 応に意有るべし 好く我が骨を収めよ 瘴江の辺に
朝に一通の上奏文を奥深い御殿にいらっしゃる天子に奉ったら、もうその夕方八千里もかなたの潮州に流されることとなった。 英明な天子のために弊害をとり除こうとしたのだから、年老い衰えたこの身でどうして幾ばくもない余命を惜しもうか。 雲は素嶺山脈にたちこめて長安の我が家はどこにあるかわからな い。雪は藍関をすっぽりと包みこんで馬は進もうとしない。 私にはわかる、お前がはるばるとやってきたのはきっと心に期するところがあってのことに違いない。どうか、瘴気のたちこめる川のほとりで私の骨を拾いあつめるがよい。
一封(いっぷう) 朝(あした)に奏(そう)す 九重(きうちょう)の天(てん) 夕(ゆふ)べに潮州(てうしう)に貶(へん)せらる 路八千(みちはっせん) 聖明(せいめい)の為(ため)に 弊事(へいじ)を除(のぞ)かんと欲(ほっ)す 肯(あ)えて衰朽(すいきう)を将(もっ)て 残年(ざんねん)を惜(お)しまんや 雲(くも)は秦嶺(しんれい)に横(よこ)たわりて 家(いへ)何(いづ)くにか在(あ)る 雪(ゆき)は藍関(らんくわん)を擁(よう)して 馬(うま)前(すす)まず 知(し)る 汝(なんぢ)が遠(とお)く来(き)たる 応(まさ)に意(い)有(あ)るべし 好(よ)く我(わ)が骨(ほね)を収(おさ)めよ 瘴江(しゃうこう)の辺(ほとり)に
一封 朝に奏す 九重の天 夕べに潮州に貶せらる 路八千 聖明の為に 弊事を除かんと欲す 肯えて衰朽を将て 残年を惜しまんや 雲は秦嶺に横たわりて 家何くにか在る 雪は藍関を擁して 馬前まず 知る 汝が遠く来たる 応に意有るべし 好く我が骨を収めよ 瘴江の辺に
朝、一通の上奏文を九重の朝廷に奉ったら、はや夕方には八千里もかなたの潮州に 流されることになった。 それも天子のために政治の弊害を取り除こうとしてのことであって、老いさらばえたこの身に、余生を惜しむつもりなどさらさらないのである。 雲は秦嶺にたなびき、長安のわが家はどのあたりなのか。雪は藍関を埋めつくし、馬も進もうとしない。 湘よ、そなたがはるばるここまで見送ってくれたのは、きっと私の身を心配してのことであろう。よろしい、それなら私の骨をあの瘴気の立ちこめる川のほとりまで拾いにきてほしい。
一封(いっぷう) 朝(あした)に奏(そう)す 九重(きゅうちょう)の天(てん)、 夕(ゆうべ)に潮州(ちょうしゅう)に貶(へん)せらる 路八千(みちはっせん)。 聖明(せいめい)の為(ため)に弊事(へいじ)を除(のぞ)かんと欲(ほっ)す、 肯(あえ)て衰朽(すいきゅう)を将(もっ)て残年(ざんねん)を惜(お)しまんや。 雲(くも)は秦嶺(しんれい)に横(よこ)たわって 家(いえ)何(いず)くにか在(あ)る、 雪(ゆき)は藍関(らんかん)を擁(よう)して 馬(うま)前(すす)まず。 知(し)る 汝(なんじ)が遠(とお)く来(き)たる 応(まさ)に意(い)有(あ)るべし、 好(よ)く 我(わ)が骨(ほね)を収(おさ)めよ 瘴江(しょうこう)の辺(ほとり)。
一封 朝に奏す 九重の天、 夕に潮州に貶せらる 路八千。 聖明の為に弊事を除かんと欲す、 肯て衰朽を将て残年を惜しまんや。 雲は秦嶺に横たわって 家何くにか在る、 雪は藍関を擁して 馬前まず。 知る 汝が遠く来たる 応に意有るべし、 好く 我が骨を収めよ 瘴江の辺。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系