題名: | 登樓 |
作者: | 羊士諤 |
槐柳蕭疎遶郡城,夜添山雨作江聲。秋風南陌無車馬,獨上高樓故國情。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
槐も柳も、落葉して、まばらになり、ものさびれたすがたで、郡廳のある町をとりまいている。山に降った夜來の雨が水かさをそえて、川の音がひとしお高く聞こえる。秋風が吹きぬける南の街道には、行きかう車馬も見えず、自分ひとり高楼に登って眺め見わたしながら、遠い故郷への思いにさそわれる。
槐柳(くわいりう)蕭疎(せうそ)として郡城(ぐんじゃう)を繞(めぐ)る。 夜(よる) 山雨(さんう)を添(そ)へて江聲(かうせい)を作(な)す。 秋風(しうふう) 南陌(なんばく) 車馬(しゃば)無(な)し。 獨(ひと)り高樓(かうろう)に上(のぼ)る 故國(ここく)の情(じゃう)。 槐柳蕭疎として郡城を繞る。 夜 山雨を添へて江聲を作す。 秋風 南陌 車馬無し。 獨り高樓に上る 故國の情。 |