題名: | 留盧秦卿 |
作者: | 司空曙 |
知有前期在,難分此夜中。無將故人酒,不及石尤風。 | |
英譯: |
We shall meet, I believe you, again;
Yet to part!—such a beautiful night....
Shall friendship and wine ask in vain
What a head-wind would take as its right?
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日譯: |
これっきりのわかれではない。まださきがあることは十分にわかっているが、今夜わかれることは、それはどうも、できかねる。いわゆる石尤の風が吹きだすと、みんな舟出はとりやめる。せっかく、友人がすすめるこの酒が、石尤の風ほども引きとめる力がないなどというわけはあるまい。
前期(ぜんき)の在(あ)ること有(あ)るを知(し)れども、 分(わか)れ難(がた)し 此(こ)の夜(よ)の中(うち)。 故人(こじん)の酒(さけ)を將(も)って 石尤風(せきいうふう)に及(あよ)ばずとすること無(な)かれ。 前期の在ること有るを知れども、 分れ難し 此の夜の中。 故人の酒を將って 石尤風に及ばずとすること無かれ。 |