題名: | 送劉侍郎 |
作者: | 李端 |
幾人同去謝宣城,未及酬恩隔死生。唯有夜猨知客恨,嶧陽溪路第三聲。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
幾人かあの宣州太守の幕下に入ってその知遇を受けた。まだその恩に酬いることができないうちに、太守は亡くなられた。あなたも昔幕下のお一人だったので感慨もひとしおのことと思う。これから出かけられるあなたの旅の愁いを知るものは途中で夜鳴く猿だけだろう。嶧山の南の淋しい谷川ぞいの道をとおりかかられるころ、その猿の特に悲しい三聲目の叫びを聞かれたら、あなたは腸ちぎれる思いをされることだろう。
幾人(いくにん)か同(おな)じく入(い)る 謝宣城(しゃせんじゃう) 未(いま)だ恩(おん)を酬(むく)ゆるに及(およ)ばず 死生(しせい)を隔(へだ)つ。 唯々(ただ)夜猿(やえん)の客恨(かくこん)を知(し)る有(あ)り。 嶧陽(けいやう)の溪路(けいろ) 第三聲(だいさんせい)。 幾人か同じく入る 謝宣城 未だ恩を酬ゆるに及ばず 死生を隔つ。 唯々夜猿の客恨を知る有り。 嶧陽の溪路 第三聲。 |