題名: | 湖中 |
作者: | 顧況 |
青草湖邊日色低,黃茅嶂裏鷓鴣啼。丈夫飄蕩今如此,一曲長歌楚水西。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
青草湖のほとり、夕日の色も溺れて低く健いた。黄いろく枯れかかった茅が茂みにたちこめた悪氣のなかで鶴鴣が啼いている。わたしは堂々たる大丈夫でありながら、あてもない飄泊の身の上、まさにこのとおりのていたらくではないか。ひとふしの歌を聲長く引いてうたえば、昔、楚の屈原が身を投げて死んだ汨羅の流れの西にあたる水面につたわってひびいてゆく。
青草(せいさう)湖邊(こへん)日色(にっしょく)低(た)れ、 黃茅(くわうばう)瘴裏(しゃうり) 鷓鴣(しゃこ)啼(な)く。 丈夫(ぢゃうぶ)飄蕩(へうたう)今如此(いまかく)の如(ごと)し。 一曲(いっきょく)の長歌(ちゃうか) 楚水(そすい)の西(にし)。 青草湖邊日色低れ、 黃茅瘴裏 鷓鴣啼く。 丈夫飄蕩今如此の如し。 一曲の長歌 楚水の西。 |