題名: | 聽角思歸 |
作者: | 顧況 |
故園黃葉滿青苔,夢後城頭曉角哀。此夜斷腸人不見,起行殘日影徘徊。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
ふるさとの庭だ。黄ばんだ落葉が青苔の上にいっぱい散りしいている。と思ったとたんに目がさめた。夢だったのか。町の城壁の上から、夜明けの角笛の音が悲しげにひびいていた。こよいのわたしは、腸がちぎれるような思いだった。あたりには思う人の姿も見えなかった。ひとり寝床から飛び出して、そこいらを歩きまわると、有明けの月かげがそとを、うろついていた。
故園(こえん)の黄葉(くわうえふ) 青苔(せいたい)に滿(み)つらん。 夢後(むご) 城頭(じゃうとう) 曉角(げうかく)哀(かな)しむ。 此(こ)の夜(よ) 斷腸(だんちゃう)人(ひと)見(み)えず 起行(きかう)すれば 殘月(ざんげつ) 影(かげ)徘徊(はいくわい)。 故園の黄葉 青苔に滿つらん。 夢後 城頭 曉角哀しむ。 此の夜 斷腸人見えず 起行すれば 殘月 影徘徊。 |