題名: | 江行無題一百首 六十九 |
作者: | 錢起 |
咫尺愁風雨,匡廬不可登。秖疑雲霧窟,猶有六朝僧。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
つい目と鼻のさきに廬山があるのだけれど、風雨の模様なので、登ることができない。ただ、あの雲霧がたちこめている洞窟の奥には、今でも六朝時代の高僧が住んでおわすように思われてなら ぬ。
咫尺(しせき) 風雨(ふうう)を愁(うれ)ふ。 匡廬(きゃうろ) 登(のぼ)る可(べ)からず。 祇(ただ) 疑(うたが)ふ 雲霧(うんむ)の窟(くつ)、 猶(なお) 六朝(りくてう)の僧(そう)有(あ)らんかと。 咫尺 風雨を愁ふ。 匡廬 登る可からず。 祇 疑ふ 雲霧の窟、 猶 六朝の僧有らんかと。 |