題名: | 解悶十二首 三 |
作者: | 杜甫 |
一辭故國十經秋,每見秋瓜憶故丘。今日南湖采薇蕨,何人爲覓鄭瓜州。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
ひとたび故郷を出てから、十たび目の秋を迎えることになった。秋の瓜を見るたびに、故國の丘にいっぱいみのった瓜をおもい出す。ところが、今日このごろは、そのなつかしい瓜というものはない。南湖のほとりで、わらびとりに一生懸命だ。さてさて、誰かなつかしい鄭君をつれてきてはくれないか。あのなつかしい瓜に縁のある瓜州村の鄭君を。
一(ひと)たび故國(ここく)を辭(じ)して十(と)たび秋(あき)を經(へ)たり。 秋瓜(しうくわ)を見(み)る毎(ごと)に 故丘(こきう)を憶(おも)ふ。 今日(こんにち) 南湖(なんこ) 薇戯(びけつ)を采(と)る。 何人(なんびと)か爲(ため)に覚(もと)めん 鄭瓜州(ていくわしう)。 一たび故國を辭して十たび秋を經たり。 秋瓜を見る毎に 故丘を憶ふ。 今日 南湖 薇戯を采る。 何人か爲に覚めん 鄭瓜州。 |