唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 野望
作者: 杜甫
西山白雪三奇戍,南浦清江萬里橋。海內風塵諸弟隔,天涯涕淚一身遙。唯將遲暮供多病,未有涓埃荅聖朝。跨馬出郊時極目,不堪人事日蕭條。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 西山(せいざん)の白雪(しらゆき)の輝(かがや)くあたりに、三(み)つの要塞(ようさい)が見(み)え、ここ南浦(みなみうら)の地(ち)に流(なが)れる清(きよ)らかな川(かわ)には、万里橋(ばんりきょう)が架(か)けられている。天下(てんか)は今(いま)も戦乱(せんらん)が続(つづ)いて、弟(おとうと)たちと遠(とお)くへだたってしまい、空(そら)のはてともいうべき、この成都(せいと)の地(ち)に涙(なみだ)を流(なが)しているわたしは、遥(はる)かにわが身(み)一(ひと)つをここに置(お)いている。 ただ、老衰(ろうすい)の晩年(ばんねん)を、多年(たねん)の病気(びょき)に捧(ささ)げてばかりいるようなありさまで、いまだに、聖天子(せいてんし)の御恩沢(ごおんたく)にほんのわずかでもお答(こた)え申(もう)し上(あ)げたことはない。馬(うま)にまたがり郊外(こうがい)に出(で)て、時(とき)には目(め)のとどく限(かぎ)り、遠(とお)く見(み)わたせば、人(ひと)それぞれの生計(せいけい)を立(た)てるいとなみが、日(ひ)ごとに荒(あわ)れすさんで、ものさびしくなっていくのに、堪(た)え難(むずか)い思(おも)いがつのるのである。
西山の白雪の輝くあたりに、三つの要塞が見え、ここ南浦の地に流れる清らかな川には、万里橋が架けられている。天下は今も戦乱が続いて、弟たちと遠くへだたってしまい、空のはてともいうべき、この成都の地に涙を流しているわたしは、遥かにわが身一つをここに置いている。 ただ、老衰の晩年を、多年の病気に捧げてばかりいるようなありさまで、いまだに、聖天子の御恩沢にほんのわずかでもお答え申し上げたことはない。馬にまたがり郊外に出て、時には目のとどく限り、遠く見わたせば、人それぞれの生計を立てるいとなみが、日ごとに荒れすさんで、ものさびしくなっていくのに、堪え難い思いがつのるのである。
西山(せいざん)の白雪(はくせつ) 三城(さんじょう)の戍(まもり) 南浦(なんぼ)の清江(せいこう) 万里(ばんり)の橋(はし) 海內(かいない)の風塵(ふうじん)諸弟(しょてい)隔(へだ)たり 天涯(てんがい)の涕淚(ているい) 一身(いっしん)遥(はる)かなり 惟(た)だ遅暮(ちぼ)を将(もって)多病(たびょう)に供(きょう)す 未(いま)だ涓埃(けんあい)の聖朝(せいちょう)に答(こた)ふる有(あ)らず 馬(うま)に跨(また)がり郊(こう)を出(い)でて 時(とき)に目(め)を極(きわ)むれば 堪(た)えず 人事(じんじ)の日(ひ)に蕭条(しょうじょう)たるに
西山の白雪 三城の戍 南浦の清江 万里の橋 海內の風塵諸弟隔たり 天涯の涕淚 一身遥かなり 惟だ遅暮を将多病に供す 未だ涓埃の聖朝に答ふる有らず 馬に跨がり郊を出でて 時に目を極むれば 堪えず 人事の日に蕭条たるに
西山の白雪 三つの城塞 南浦の清江 万里橋 到る処の戦乱に 弟たちもいまは散り散り はるかな天の一角に 私はひとり涙を流す 老衰の身は病がち つゆ座ほども皇恩に報い得ず 馬にまたがり郊野に出て 時に遠くを見渡せば 世のことすべて蕭条として さぴれゆくのに堪えられぬ思い
西山(せいざん)の白雪(はくせつ) 三城(じょう)戍(じゅ) 南浦(なんぼ)の清江(せいこう) 万里(ばんり)橋(きょう) 海內(かいだい)の風塵(ふうじん) 諸弟(しょてい)隔(へだ)たり 天涯の涕淚(ているい) 一身(しん)遥(はる)かたり 惟(ただ)遅暮(ちぼ)を将(もって)多病に供(きょう)す 未(いま)だ涓埃(けんあい)の聖朝(せいちょう)に答(こた)ふる有(あ)らず 馬に跨(またが)り郊(こう)を出(い)でて時に目(め)を極(きわ)むれば 堪(た)えず 人事(じんじ)の日(ひ)に蕭条(しょうじょう)たるに
西山の白雪 三城戍 南浦の清江 万里橋 海內の風塵 諸弟隔たり 天涯の涕淚 一身遥かたり 惟遅暮を将多病に供す 未だ涓埃の聖朝に答ふる有らず 馬に跨り郊を出でて時に目を極むれば 堪えず 人事の日に蕭条たるに
西山にひかる白い雪、そこにならぶミつの城塞。近くには南浦の清を流れ、そこにかかる有名な萬里橋。うちつづく天下の大亂に、弟たちは遠くにへだたってしまった。 わたしはひとり、この空のはての國に來て涙をながしている。なんのなすこともなく、 老い杇ちてゆく身を病氣におそなえしているようなもので、いまもって聖天子のおんために、つゆちりほどの貢獻したことはない。 こうして馬にまたがって郊外に出て來て、時には目のとどくかぎり見わたしてみる。 人の世のいとなみは日ごとにだんだん淋れていくのが感ぜられて、やりきれないおもいだ。
西山(せいざん)の白雪(はくせつ) 三城(さんじゃう)の戍(じゅ)。 南浦(なんぽ)の清江(せいかう) 萬里橋(ばりけう) 海內(かいだい)の風塵(ふうぢん) 諸弟(してい)隔(へだ)たり 天涯(てんがい)の涕源(ているい) 一身(いっしん)遙(はる)かなり。 惟(ただ)遲暮(ちぼ)を將(も)って多病(たびゃう)に供(きょう)す。 未(いま)だ涓埃(けんあい)の聖朝(せいてう)に答(こた)ふる有(あ)らず。 馬(うま)に跨(またが)り郊(かう)に出(い)でて時(とき)に目(め)を極(きは)むれば、 堪(た)へず 人事(じんじ)の日(ひ)に蕭條(せうでう)たるに。
西山の白雪 三城の戍。 南浦の清江 萬里橋 海內の風塵 諸弟隔たり 天涯の涕源 一身遙かなり。 惟遲暮を將って多病に供す。 未だ涓埃の聖朝に答ふる有らず。 馬に跨り郊に出でて時に目を極むれば、 堪へず 人事の日に蕭條たるに。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系