唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 觀李固請司馬弟山水圖三首 二
作者: 杜甫
方丈渾連水,天臺總映雲。人間長見畫,老去恨空聞。范蠡舟偏小,王喬鶴不羣。此生隨萬物,何路出塵氛。
英譯: 暫無英譯內容
日譯: 方丈(はうぢゃう) 渾(すべ)て水(みづ)に連(つらな)り、 天臺(てんだい)  總(すべ)て雲(くも)に映(えい)ず。 人間(じんかん) 長(なが)く畫(ゑ)を見(み)る、 老(お)い去(さ)って空(むな)しく聞(き)くを恨(うら)む。 范蠡(はんれい) 舟偏(ふねひとへ)に小(ちい)さく、 王喬(わうけう) 鶴群(つるぐん)せず。 此(こ)の生(せい) 萬物(ばんぶつ)に隨(したが)ふ。 何(いづ)れの處(ところ)にか塵氛(ぢんふん)を出(い)でん。
方丈 渾て水に連り、 天臺  總て雲に映ず。 人間 長く畫を見る、 老い去って空しく聞くを恨む。 范蠡 舟偏に小さく、 王喬 鶴群せず。 此の生 萬物に隨ふ。 何れの處にか塵氛を出でん。
海上の神山といわれる方丈の島は、ただ渺々と遠くつらなる浪の彼方であるし、また陸上の仙境といわれる天台山はすっかり雲の上にそびえている。この人の世にいて、 いつまでもただ繪のなかだけで、こんな不老不死の世界を眺めているに過ぎない。そんな方丈がや天台のことを耳に聞くだけではどうにもならないではないか。いたずらに年老いゆくわが身が恨めしいではないか。かしこには見れば小さな舟が浮いている。むかし范蠡は功成りお身退いて小舟に来って五湖に浮かんだということだが、これでは あんより小さくて御相伴して乗せていただくわけにもゆくまい。見れば、仙人の王喬の乘用とも見える白鶴がたった一羽飛んでいる。どうも、そういう鳥はたくさんいる わけはないから、こちらが載せていただくようなゆとりはないだろぅ。わたしの一生は有憂轉變する萬物に隨って種々の繫累にひきずりまわされてゆく。どこへ行ったら、このきたならしい塵の世を逃れ出ることができようか。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系