唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 曲江對酒
作者: 杜甫
苑外江頭坐不歸,水精春殿轉霏微。桃花細逐楊花落,黃鳥時兼白鳥飛。縱飲久判人共棄,嬾朝真與世相違。吏情更覺滄洲遠,老大悲傷未拂衣。
英譯: Outside of the Park, on the bank of the river, I sit and forget to return. I note the reflection of the crystal palaces is slightly blurred. Peach blossoms and willow catkins vie with one another to fall. Brown birds and white birds mingle in their flight. Enough wine provided, I have long ceased to care if all men abandon me. With a poor attendance record at Court, I am really unsuited to this world. The fairyland of retirement is now further away in the dreams of a mundance official. Too late is my regret of not having followed a better course.
日譯: 芙蓉苑のそと、曲江のほとりに、わたしは腰をおろしたまま歸ろうともしない。 この水晶のように美しい離宮の建物は、水蒸氣にひとしお潤んで光っている。桃の花がハラハラ散っている。花びらが一つ一つ、粉のようにこぽれる柳の花を追っかけて 散るのだ。そこから飛び出すうぐいす。それが時としてパっと飛びたつ白鷺と一緒になって空をよぎって目をかすめる。 どうともなれと酒ばり飲みくらい、久しいあいだ、何もかも放ったらかしているのだから、人もわたしを見かぎって相手にしないのも無理はない。宮づかえもおっく うになってみれば、ほんとに世間とは、だんだん縁が薄くなったよ。それでも役人根性がぬけきれず、とても仙人の境地などに達することはおぼつかない。いいとしをして無能をなげき悔やむだけで、きっぱり袂をはらって官界を訣別するだけの決心もついていない。いくじのない話だ。
苑外(えんぐわい)の江頭(かうとう) 坐(ざ)して歸(かへ)らず。 水晶(すいしゃう)の宮殿(きゅうでん) 轉(うたた)々霏微(ひび)。 桃花(たうくわ) 細(こま)かに楊花(やうくわ)を逐(お)うて落(お)ち、 黄鳥(くわうてう) 時(とき)に白鳥(はくてう)と飛(と)ぶ。 縱飲(しょういん) 久(ひさ)しく拚(はん)して人も共(とも)に棄(す)つ。 懶朝(らんてう) 真(しん)に世(よ)と相違(あひたが)ふ。 吏情(りじゃう)更(さら)に覺(おぼ)ゆ 滄洲(さうしう)の遠(とほ)きを。 老大(らうだい) 徒(いたず)らに傷(いた)んで未(いま)だ衣(い)を拂(はら)はず。
苑外の江頭 坐して歸らず。 水晶の宮殿 轉々霏微。 桃花 細かに楊花を逐うて落ち、 黄鳥 時に白鳥と飛ぶ。 縱飲 久しく拚して人も共に棄つ。 懶朝 真に世と相違ふ。 吏情更に覺ゆ 滄洲の遠きを。 老大 徒らに傷んで未だ衣を拂はず。

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系