題名: | 相和歌辭 王昭君二首 一 |
作者: | 白居易 |
滿面胡沙滿鬢風,眉銷殘黛臉銷紅。愁苦辛勤顦顇盡,如今却似畫圖中。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
面(おもて)に満(み)つる胡沙(こさ) 鬢(びん)に満(み)つる風(かぜ)
眉(まゆ)は残黛(ざんたい)を銷(け)し 臉(かお)は紅(べに)を銷(け)す
愁苦(しゅうく)辛勤(しんぎん)して顦顇(しょうすい)し尽(つ)くし
如今(じょこん) 却(かえ)って画図(がと)の中(うち)に似(に)たり
面に満つる胡沙 鬢に満つる風 眉は残黛を銷し 臉は紅を銷す 愁苦辛勤して顦顇し尽くし 如今 却って画図の中に似たり 顔一面に吹きつける砂漠の砂、ほつれた鬢の毛を吹きすぎる異国の風。 美しかったまゆずみも、頰の紅も、いつしか色あせた。悲しみ、苦しみのためにすっかりやつれ果て、今こそあの醜い肖像画そっくりになった。 顔を打つえびすの地の砂塵、髪に吹き付ける風。くずれたまゆずみすら眉から消え、 紅も顔から消え失せた。 悲しみ、つらさにやつれきり、皮肉にも今やかつて画かれた醜い絵姿そのもの。 面(めん)に満(み)つる胡泌(こさ) 鬢(びん)に満(み)つる風(かぜ) 眉(まゆ)は残黛(ざんたい)銷(き)え 臉(れん)は紅銷(べにき)ゆ 愁苦(しゅうく) 辛勤(しんきん)憔悩(しょうすい)し尽(つ)くし 如今(じょこん) 却(かえ)って画図(がと)の中(なか)に似(に) 面に満つる胡泌 鬢に満つる風 眉は残黛銷え 臉は紅銷ゆ 愁苦 辛勤憔悩し尽くし 如今 却って画図の中に似 顔には胡沙がいっぱい、鬢には風が吹き まゆずみものこらず消え、顔の紅もあせた。かなしみくるしみ苦労してやつれはて 今では毛延類の描いた絵そっくりのみにくさだ。 面(めん)に滿(み)つる胡沙(こさ) 鬢(びん)に滿(み)つる(かぜ)風 眉(まゆ)は殘黛(ざんたい)を銷(け)し臉(かほ)は紅(べに)を銷(け)す。愁苦(しうく)辛勤(しんきん)して憔悴(せうすい)し盡(つ)き 如今(じょこん)かへって畫圖(ぐわと)の中(なか)に似(に)たり。 面に滿つる胡沙 鬢に滿つる風 眉は殘黛を銷し瞼は紅を銷す。愁苦辛勤して憔悴し盡き 如今かへって畫圖の中に似たり。 |