題名: | 送鄭侍御謫閩中 |
作者: | 高適 |
謫去君無恨,閩中我舊過。大都秋雁少,只是夜猿多。東路雲山合,南天瘴癘和。自當逢雨露,行矣慎風波。 | |
英譯: |
He's not what you call mad ;
$you're just debarred
for awhile . $I've in the past
walked that same road to Min Chung .
In fall , geese , one or two come ;
its only the apes at night , from the foothills ,
$their mourning$ , and eastward , clouds
join hands to box the road ;
but southward the air , miasmal and foul .
A breakthrough you'll find ; dew and rain .
Give a little with the waves and wind . $But
don't give up.$
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日譯: |
謫去(たくきょ)、君恨(きみうら)むこと無(な)かれ。
閩中(にんちゅう) 我(わ)れ舊過(もとす)ぐ。
大都(おほむね) 秋雁(しうがん) 少(しくな)く、
只是(ただこ)れ夜猿多(やゑんおほ)し。
東路(とうろ) 雲山合(うんざんがつ)し、
南天(なんてん) 瘴癘和(しゃうれいわ)す。
自(おのづか)ら當(まさ)に雨露(うろ)に逢(あ)ふべし。
行(ゆ)け、風波(ふうは)を愼(つつし)め。
謫去、君恨むこと無かれ。 閩中 我れ舊過ぐ。 大都 秋雁 少く、 只是れ夜猿多し。 東路 雲山合し、 南天 瘴癘和す。 自ら當に雨露に逢ふべし。 行け、風波を愼め。 このたび、閩中に流されて行かれても、君はそう深く恨むことはない。わたしも一 度そこへ行ったことがある。その土地の概略をいえば、秋になっても雁がすくない。 そのかわり、やたらに夜鳴く猿が耳につく。東國の路は雲のたなびく高い山がかさなりあってけわしい上に、南の空にはおそろしい傳染病のもとになる毒氣がたちこめて いる。どうもあまりいいところとはいえない。しかし自然に雨露の恵みに逢われることもある。(そのうちに恩赦召還などの御沙汰が出ることと思う。では行きたまえ。くれぐれも途中の風波には氣をつけて身體を大事にしたまえ。 |