題名: | 送劉評事充朔方判官賦得征馬嘶 |
作者: | 高適 |
征馬向邊州,蕭蕭嘶不休。思深應帶別,聲斷爲兼秋。岐路風將遠,關山月共愁。贈君從此去,何日大刀頭。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
征馬(せいば) 邊州(へんしう)に向(むか)ひ、
蕭蕭(せうせう)として嘶(いなな)いて未(いま)だ休(や)まず。
思(おもひ) 深(ふか)うして常(つね)に別(わかれ)を帶(お)び、
聲(こゑ)の斷(た)ゆるは秋(あき)を兼(か)ぬる爲(ため)なり。
岐路(きろ) 風(かぜ)と將(とも)に遠(とほ)く、
關山(くわんざん) 月(つき)と共(とも)に愁(うれ)ふ。
君(きみ)に贈(おく)る、此(こ)れより去(さ)らば、
何(いづ)れの日(ひ)か大刀頭(だいたうとう)。
征馬 邊州に向ひ、 蕭蕭として嘶いて未だ休まず。 思 深うして常に別を帶び、 聲の斷ゆるは秋を兼ぬる爲なり。 岐路 風と將に遠く、 關山 月と共に愁ふ。 君に贈る、此れより去らば、 何れの日か大刀頭。 旅ゆく人を乗せた馬は邊境に向かって出てゆく。もの悲しげにいなないて、なかなかやめない。深い思いがこもっていて、いかにも別れの悲しみが感ぜられる。その聲がたえいるように聞こえるのは秋のさびしさもくわわっているからである。この別れ路を風に吹かれながら遠くへゆく君は、行くさきさき關山萬里、月の光も哀愁を誘ることだろう。わたしはこの詩を君にささげるが、君はここから去ってゆかれて、いつ還ってこられるだろうか。どうか一日も早く元気で戻ってこられるように! |