題名: | 醉後贈張九旭 |
作者: | 高適 |
世上謾相識,此翁殊不然。興來書自聖,醉後語尤顛。白髮老閑事,青雲在目前。牀頭一壺酒,能更幾回眠。 | |
英譯: | 暫無英譯內容 |
日譯: |
世上(せじゃう) 漫(まん)に相識(あひし)る。
此(こ)の翁(をう) 殊(こと)に然(しか)らず。
興來(きょうきた)って書(しょ) 自(おのづか)ら聖(せい)、
醉後(すゐ) 語(ご) 尤(もつと)も顛(てん)。
白髮(はくはつ) 閑事(かんじ)に老(お)い、
青雲(せいうん) 目前(もくぜん)に在(あ)り。
牀頭(しゃうとう)一壺(いつこ)の酒(さけ)、
能(よ)く更(さら)に幾囘(いくくわい)か眠(ねむ)る。
世上 漫に相識る。 此の翁 殊に然らず。 興來って書 自ら聖、 醉後 語 尤も顛。 白髮 閑事に老い、 青雲 目前に在り。 牀頭一壺の酒、 能く更に幾囘か眠る。 たしには世間でいい加減なつきあいをしている連中が多いが、この御老人だ けはそれとは違う。これは特別の仲だ。奥に乗って筆をふるわれると、自然と書聖の域に達するし、醉っぱらってしゃべりだすと、わけのわからぬ奇拔な言を吐いてじつにおもしろい。白髪頭になっても、これは俗事に苦労したわけではない。超然として脫俗の生涯を送り、老いのまさにいたらんとするのも知らないありさまだ。どんなに市井の巷にあっても目の前には青雲がひろがっている思いである。ソファのわきには壺が一つあって、酒がいっぱいたたえられている。あれを飲んで、もう何囘醉っぱらって眠りこまれることだろうか。 |