唐詩平行語料庫研究計畫


題名: 邯鄲少年行
作者: 高適
邯鄲城南游俠子,自矜生長邯鄲裏。千塲縱博家仍富,幾度報讐身不死。宅中歌笑日紛紛,門外車馬常如雲。未知肝膽向誰是,令人却憶平原君。君不見今人交態薄,黃金用盡還疎索。以茲感歎辭舊遊,更於時事無所求。且與少年飲美酒,往來射獵西山頭。
英譯: He is a young knight from the south of Han-tan. Proudly he tells of his adventures in the town. A thousand gambling throws depleted not his wealth; And he survived many bloody feuds. His mansion is filled with songs and laughter day after day. Outside his gate horses and carriages gather, thick as clouds. There's none to match his ideal of friendship: He looks back to the time of Lord P'ing-yüan. Do you not see, Fellowship holds little value of late, And companions disappear when gold is gone? That's why I bid farewell to my old friends And stop minding the affairs of the world. I might as well enjoy good wine with young gallants, And now and then go hunting in western hills.
日譯: 邯鄲城の南に住んでいる男伊達の若者は、自分が生粹の邯鄲兒で、邯鄲で生まれ邯鄲で育ったことを自慢している。彼は、あちらこちらと多くの賭場に出入して思う存分ばくちをうったが、まだ祖先傳來のわが家の財産はへっていない。また何度となく人のために仇をうってやったが、負けたことがないので、まだ死なずに生命を全うしている。家のなかでは、毎日毎日酒宴をもよおし、ぅたう聲や笑う聲がにぎやかだ。交際も廣いから、門前には訪問客の車や馬が雲がむらがるように集まってくる。しかし、まだ心の奥底をかたむけて、この人のために盡くしたいという相手に出逢ったことがないという。彼は、こういった。昔、義俠をもって天下に名をとどろかした趙の公子の平原君のことがしたわしいではないか。あのお方もこの土地に生まれ、この土地に育った人間ではなかったか。ああいう大きい人物はもう二度と出てこないのであろうか。まったく同感だ。まあ見たまえ。當世の人間の、あの輕薄きわまる交際っぶりを。金のあるあいだだけのおつきあいだね。金をつかいはたしてしまえば、もとのそっけない態度にもどって寄りつかなくなる。それっきり他人になってしまうわけさ。そこで、わしもつくづくと感ずるところがあって、以前からの交友をことわってしまった。こういうふうに過去を清算した以上、もう世間で地位や名譽を得ようとか官界で權力をにぎろうとかいう考えは棄てることにした。まあしばらく、この邯鄲の若者といっしょにうまい酒を飲んで、それから西山へ出かけて狩りでもしてくらそうと思う。
邯鄲城南(かんたんじゃうなん) 遊俠子(いうけふし)。自(みづか)ら矜(ほこ)る邯鄲(かんたん)の裏(うら)に生長(せいちゃう)せしを。千場(せんじゃう) 博(はく)を縦(ほしいま)まにして家(いへ)仍(なほ)富(と)み、幾處(いくしょ)か讐(あだ)を報(むく)いて身(み)死(し)せず。宅中(たくちゅう)の歌笑(かせう) 日(ひ)に紛紛(ふんぶん)。門外(もんぐわい)の車馬(しゃば) 雲(くも)の如(ごと)く屯(たむろ)す。未(いま)だ知(し)らず 肝膽(かんたん) 誰(たれ)に向(むか)ってか是(ぜ)なる。 人(ひと)をして郤(かへ)って平原君(へいげんくん)を憶(おも)はしむ。君(きみ)見(み)ずや、今人(こんじん)交態(かうたい)の薄(うす)きを。黄金(わうごん)用(もち)い盡(つく)さば 還(また) 疎索(そさく)。玆(ここ)を以(もつ)て感嘆(かんたん)して舊遊(きういう)を辭(じ)し、更(さら)に時事(じじ)に於(おい)て求(もと)むる所(ところ)無(な)し、且(しばら)く少年(せうねん)と美酒(びしゅ)を飲(の)んで 往來(わうらい)射獵(しゃれふ)せん西山(せいざん)の頭(ほとり)。
邯鄲城南 遊俠子。自ら矜る邯鄲の裏に生長せしを。千場 博を縦まにして家仍富み、幾處か讐を報いて身死せず。宅中の歌笑 日に紛紛。門外の車馬 雲の如く屯す。未だ知らず 肝膽 誰に向ってか是なる。 人をして郤って平原君を憶はしむ。君見ずや、今人交態の薄きを。黄金用い盡さば 還 疎索。玆を以て感嘆して舊遊を辭し、更に時事に於て求むる所無し、且く少年と美酒を飲んで 往來射獵せん西山の頭。
邯軍の域南に住むいなせな若者は、この邯軍に生まれ育ったことを自慢している。あらゆる賭場でばくちを好きなだけしているが、それでも家は裕福である。また、何度も敵討ちなどの刃傷沙汰をしているが、それでも命をおとさずにいる。 家では毎日、宴会の歌い声や笑い声がにぎやかに起こっており、 門外には、客の車馬が雲のように多く集まっている。しかし、本当の心は誰に許せばよいのだろうか$私にはわからない$。かえって、信義に厚い昔の平原君こそ、思いしのばれる。 見てみたまえ、現代の人達のつきあいの軽薄さを。金をすっかり使いきってしまえば、再び以前と同じ疎遠な関係になってしまう。 これらの諸々のことに感じいりためいきをつく。そして、昔からの交友を断って、これ以上、今の世の中には、何一つ求めないことにした。まあ、しばらくは、このいなせな若者とうまい酒でも飲んで、西山のあたりを行き来して狩でもすることにしよう。
邯鄲城南(かんたんじゃうなん) 遊俠(いうけふ)の子(こ) 自(みづか)ら矜(ほこ)る 邯鄲(かんたん)の裏(うち)に生長(せいちゃう)すと 千場(せんぢゃう) 博(はく)を縦(ほしいまま)にして 家(いへ)仍(な)ほ富(と)み 幾度(いくたび)か讐(あだ)を報(むく)いて 身(み)死(し)せず 宅中(たくちゅう)の歌笑(かせう) 日(ひ)に紛紛(ふんぶん) 門外(もんぐわい)の車馬(しゃば) 雲(くも)の如(ごと)く屯(たむろ)す 未(いま)だ知(し)らず 肝胆(かんたん) 誰(たれ)に向(むか)って是(ぜ)なるかを 人(ひと)をして郤(かへ)って 平原君(へいげんくん)を憶(おも)はしむ 君(きみ)見(み)ずや 今人(きんじん) 交態(かうたい)薄(うす)く 黄金(わうごん)用(もち)ひ尽(つ)くさば 還(ま)た 疎索(そさく)たるを 玆(ここ)を以(も)って感嘆(かんたん)して 旧遊(きういう)を辞(じ)し 更(さら)に時事(じじ)に於(お)いて 求(もと)むる所(ところ)無(な)し 且(しば)らく少年(せうねん)と美酒(びしゅ)を飲(の)み 往來(わうらい)射獵(しゃれふ)せん 西山(せいざん)の頭(ほとり)
邯鄲城南 遊俠の子 自ら矜る 邯鄲の裏に生長すと 千場 博を縦にして 家仍ほ富み 幾度か讐を報いて 身死せず 宅中の歌笑 日に紛紛 門外の車馬 雲の如く屯す 未だ知らず 肝胆 誰に向って是なるかを 人をして郤って 平原君を憶はしむ 君見ずや 今人 交態薄く 黄金用ひ尽くさば 還た 疎索たるを 玆を以って感嘆して 旧遊を辞し 更に時事に於いて 求むる所無し 且らく少年と美酒を飲み 往來射獵せん 西山の頭

國立高雄科技大學應用英語系、高瞻科技不分系/國立彰化師範大學英語系